頭を打った時は、受傷後24時間は特に注意し、
以下のような症状が現れたらすぐに病院に行きましょう。
- 頭痛がだんだん強くなる
- 吐き気や嘔吐が何回も起こる
- ぼんやりしている、あるいは放っておくとすぐに眠ってしまい、起こしてもなかなか起きない
- 視力が弱くなったり、物が二重に見える
- 手足が動きにくくなったり、しびれたりする
- けいれん(ひきつけ)が起こる
- いつもと違った行動をとる
頭を打った時は、脳にいろいろな変化が生じます。
特に急性期に頭蓋内出血(頭の中の出血)が生じると生命に危険が及ぶ心配があります。
頭蓋内出血は、大多数が受傷後6時間以内に出現しますが、24時間程度は観察が必要です。
頭を打った後、元気だった人が急に死亡することがあるのはこの頭蓋内出血のためです。
受診直後のCTスキャンで異常がなくても、まれにその後頭蓋内出血が生じることもあります。
頭を打つと、特にお年寄りの場合は例え軽い外傷でも、後になって「慢性硬膜下血種」というものが頭の中にごくまれにできることがあります。
慢性硬膜下血腫について
頭を打つと、特にお年寄りの場合は例え軽い外傷でも、後になってごくまれに「慢性硬膜下血種」が頭の中にできることがあります。
受傷より約3週間から6か月で
- 頭痛や吐き気がするようになってきた
- 片側の手足の力が落ちている
- 歩行時につまずきやすくなった
- 物覚えが急に悪くなった
- 急に認知症状が進んだ
などの症状があれば、脳外科受診をお勧めいたします。
特に高齢者の場合、症状を見逃しがちなので十分にご注意ください。